離乳食が始まる時にいろいろな本を読んで勉強したり、調べたりした人は多いのではないでしょうか?
その中で離乳食の中期にこんな記載をしている本はなかったですか?
「離乳食の中期が食べられる食材の硬さは豆腐を目安にしましょう。」
離乳食の中期の食材の硬さを伝える時に多用されるのが豆腐です。
豆腐は料理によっては加熱せずにそのまま食べることもあります。
加熱せずにそのまま豆腐を食べられるのはいつからなのでしょうか?
今回は豆腐の栄養といつからそのまま食べることができるのかについてお話ししていこうと思います。
豆腐の栄養
まずは豆腐の栄養についてお話しします。
豆腐は「豆腐」、「豆腐加工品」、「その他関連品」の3種類に分けることができます。
「豆腐」は木綿豆腐や絹ごし豆腐が該当します。
「豆腐加工品」は油揚げや焼き豆腐が該当します。
「その他関連品」にはおからや高野豆腐が該当します。
今回は「豆腐」についてのお話しです。
豆腐は大豆を絞り、出た汁(豆乳)ににがりを加えて固めたものです。
つまり大豆の栄養がそのまま摂れる食材というわけです。
大豆は「畑の肉」と言われるほど栄養価の高い食べ物です。
そんな大豆からできた豆腐も栄養価が高い食べ物と言えるでしょう。
具体的には豆腐はたんぱく質やカルシウムを豊富に含んでいます。
たんぱく質は体を形成していくうえでとても大切な栄養素です。
これから体が大きくなっていく離乳食の時期にはしっかり摂って欲しい栄養素ですね。
またカルシウムは離乳食の時期に不足しやすい栄養と言われています。
カルシウムは骨や歯を作るのに必要な栄養素です。
こちらもたんぱく質と同様、体が大きくなり丈夫な体を作るうえでは大切な栄養素ですね。
また大豆ならではの栄養素として大豆イソフラボンというものが含まれています。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ている栄養素です。
そのため閉経をむかえ女性ホルモンの分泌が少なくなる時に摂取すると更年期の症状が和らぐと言われています。
つまり骨粗鬆症やがん、動脈硬化といった病気の予防になるということです。
豆腐は離乳食の子どもだけでなく、ママさんにも積極的に摂って欲しい食材だということです。
離乳食において豆腐をそのまま食べられるのはいつから?
豆腐はいつから食べられるのでしょうか?
答えは離乳食の初期(5〜6ヶ月)です。
これは加熱をして使用する場合です。
では、加熱をせずにそのまま食べることができるのはいつからなのでしょうか?
答えは離乳食の完了期(1歳〜1歳6ヶ月)ごろからです。
それまでは加熱をするようにしましょう。
なぜ加熱が必要なのかというと、理由は2つです。
*アレルギー物質の軽減
加熱することでアレルギーの原因物質が減ります。
豆腐の原料である大豆はアレルギーの症状が強く出る食材のひとつです。
ご家族に大豆アレルギーを持つ方がおられる、他の食材のアレルギー持つ方がおられる場合はより注意が必要です。
*殺菌
離乳食の間は豆腐に限らず、全ての食材を加熱しますよね。
その理由がこれです。
離乳食の時期は胃腸が未熟です。
大人では症状が出ないような細菌の量で重篤な食中毒症状を起こすことがあります。
加熱をして殺菌することで食中毒を予防していきましょう。
以上の理由から離乳食の完了期までは豆腐のようにそのままでも食べられる食材も加熱をして食べさせるようにしましょう。
離乳食の豆腐はそのままいつから食べられる?【まとめ】
いかがでしょうか?
今回は離乳食の豆腐はそのままいつからOKか解説しました。
内容を振り返ってみましょう。
豆腐はいつから食べられる?
→離乳食の初期(5〜6ヶ月)から
豆腐を加熱をせずにそのまま食べられるのはいつから?
→離乳食の完了期(1歳〜1歳6ヶ月)から
加熱をする必要がない食材でも上記の時期まではしっかり加熱をして食べさせるようにしましょう。