お食い初めにはさまざまなお料理があります。
それぞれに大切な意味が込められています。
今回はその中でも煮物の疑問をご紹介します。
お食い初めの煮物の意味は?
お食い初めには欠かせない煮物。
煮物には一体どんな意味が込められているのでしょうか?
煮物は、さまざまな食材使います。
それぞれを組み合わせて煮ることから、多喜合(たきあわせ)という当て字が生まれたことが始まりとされています。
また、「多くの喜びが訪れる」という意味のあります。
例えば、ご飯は白米より赤飯にすることが多いですが、赤には魔除けの意味も込められてあり、「赤ちゃんに災難や病気が降りかかりませんように」との願いがあります。
煮物は茶色がメインになりがちですので、縁起のよい食材や彩り豊かな旬の野菜を組み合わせると良いでしょう。
煮物には、喜ぶという語呂に合わせた昆布や、赤ちゃんの末永い繁栄の願いでごぼうもよく使われています。
煮物といっても、いろいろありますよね。
お食い初めの煮物の種類は、地域によってさまざまなんですが、よく作られるのは筑前煮でその理由としては、山のものや海のものなど、たくさんのさまざまな食材が一つのお鍋で煮られることから、「家族がみんなで仲良く、末長く繁栄するように」という意味が込められるとも言われています。
お食い初めの煮物の具材はなんでもいいの?
具材は、地域や季節によって違いがありますが、彩りを意識して具材を選びましょう。
また、飾り切りなどしてお祝い感を演出すると華やかになります。
飾り切りをして、福を重ねるのもおすすめです。
筑前煮は、福岡県の筑前地方の郷土料理として親しまれています。
筑前煮と他の煮物との大きな違いとしては、煮る前に油で軽く炒めるところのようです。
油で食材をコーティングすることでアクが出にくく、コクや風味が豊かになるという特徴があります。
里芋、かぼちゃ、だいこんの意味は?
煮物は料理を華やかにするだけでなく、縁起のいい食材を使っているということもあります。
その中でも、里芋わかぼちゃ、だいこんの意味を見ていきましょう。
里芋は、一つの種芋からたくさんの小芋ができます。
このことから、「子宝・子孫繁栄」の意味があり将来、赤ちゃんが子宝に恵まれるようにと願いがあります。
かぼちゃは、切り方を変えるだけでも見栄えが変わってきます。
例えば木の葉に見立てた切り方や亀の甲羅に見立てた切り方をすることで、「子供が長生きすることを願って」作るお母さんが多いようです。
六角形に切りをすることにより亀甲を表現してあり、長寿を祈ります。
だいこんは、おめでたい紅白の彩りに使われます。
お食い初めの煮物の意味は?【まとめ】
煮物は、一般的におめでたい席で食べられる筑前煮が用意されます。
筑前煮に限らず煮物には、子孫繁栄の里芋、先を見通すれんこん、出世のくわいなど、さまざまな縁起の良い食材をたくさん入れられるから昔から活用されてきました。
お食い初めは、住んでいる地域や家庭の習慣によってさまざまなやり方があります。
初めてお食い初めを準備の際には、おばあちゃんやおじいちゃん、親族やご近所の方などに確認しながら進めるとスムーズできて安心です。
行事の日程やお食い初めのメニューなど、たくさん準備することがありますが、煮物は、食材を切ることだけ頑張れば、あとはまとめて煮るだけになります。
一生に一度の赤ちゃんの大切なお祝いですので、ぜひ手作りをしてみてはどうですか?
きつと美味しい煮物ができて、良い思い出になりますよ。